2013年4月30日の朝日放送「みんなの家庭の医学」で、静岡県民は痔で悩む人が少ないという話があった。
その理由は、次のように解説されていた。
- トイレの時間が短い
- 便の質が良い(サラダ好きが多い)
トイレは、短時間で済ませた方が肛門への負担も少ないし、食物繊維は、便秘の予防になる。
しかし、今回の放送は、都道府県別(県民性の違い)として、かなり強引に話題作りをしたかったようだ。
そのため、痔主や痔主予備軍の方々が知りたい、痔の原因や予防に関する深堀が、ちょっと物足りなかったのでは無いかと思うので、元痔主が勝手に補足してみたいと思う。
痔核(イボ痔)の原因は、「いきむ」こと
排便時などに強くいきむと、肛門周辺の静脈が膨張し、鬱血した状態になる。
これを繰り返すと、鬱血した部分が膨張して痔核になってしまうのだ。
ちなみに、いきみは排便時だけに起こる現象ではない。
重い物を持って歩いただけでも、いきみは発生している。
いきみは、特別な現象ではない。日常的な現象なのだ。
予防法
肛門は、いきみによる鬱血が避けられない部位なので、その鬱血状態を解消させることが痔の予防となる。
具体的には、以下のような方法だ。
- 便座で長い時間、いきまない
- 便秘や下痢を防ぐ
- 湯船に使って、肛門の血行を改善する
いきむ時間は、3分以内が目安。
それ以上かかりそうであれば、いったんトイレから出て、肛門への負荷を下げた方が良いだろう。
繊維質の多い食品を食べて便秘を予防する。
朝食を多めにすると、より効果的だと言われている。
お風呂はシャワーだけではなく、湯船に浸かって肛門の血行を良くする。
既に痔の症状を自覚している人も、悪化を防ぐために実行されることをお勧めする。
また、手術を受けた元痔主も、再発防止のために心がけると良いだろう。
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