2013年2月15日金曜日

手術当日

遂に手術の日がやってきた。

手術同意書を書く前に、電話で手術予約をしていたため、受付後、すぐにサインした。


その後、胸部レントゲンを撮り、術衣に着替える。

浣腸をして、3分待つ。
噂には聞いていたが、この3分間は非常に長く感じた。
ツイストを踊りながら3分間、砂時計の砂が落ち切るのを待った。


無事、排便を済ませると、採血と点滴が待っていた。

ここで、面倒なことが発生する。
なんと、針が上手く刺さらなかったのだ。

確かに、健康診断でも、なかなか採血ができない我が腕。
結局、2回目も失敗し、後は手術室で行いましょうということになった。

手術の前から、早くも悪戦苦闘である。


カーテンで仕切られた手術室に入り、手術台の上に、うつ伏せに横たわる。

足を広げる。お尻の肉は、左右にテープで貼り付けられる。
肛門が丸見えだ。

家を出てくる時に、「これは、まな板の上の"鯉"ではなく、まな板の上の"尻"だね」とか軽口をたたいていたが、まさにそんな状況となっている。

そして、肛門周りの毛を剃毛された。
最初はお尻を出すのも恥ずかしく感じていたが、ここまで来ると、どうぞお願いしますといった心境になっているのが不思議だ。


少しすると、先生が麻酔を打ちにやってきた。同意書(肛門手術説明書)によると、仙骨硬膜外麻酔らしい。

チクリとした痛みの後、物凄い痛みがやってきた。
尾てい骨が持ち上げられるような痛みの後、仙骨と骨盤が分離するような痛みが襲ってきたのだ。


ぬおぉぉぉぉぉーーーー!


歯を食いしばって耐える。

15分ぐらいすると、麻酔が効いてきたらしく、痛みは分からないけど、触っていることは感じられるといった、不思議な状態になった。



手術開始。

少し痛みはあるが、じっと我慢していると手術は終わった。
手術室に入ってから、30分ぐらいかな。
意外と早く終わった。

傷口を縫われた後、別のベッドに移動する。
移動とは言っても、麻酔が効いていて歩けないので、隣に用意されたベッドにゴロリと転がるだけだった。
うつ伏せから仰向けになる。

休憩室(薄いカーテンで仕切られただけの部屋だが)に移動している最中に、物凄い寒気に襲われる。
看護師に聞くと、麻酔の影響によるものだと言われた。
毛布を掛けられ、緊張を和らげる薬を点滴に入れてもらった後は、気を失うように寝てしまった。



目が覚めると、1時間ほど経過していた。

点滴が無くなりそうになっていたので看護師を呼ぶと、あと1本、点滴を打つ必要があると言われた。
また、排尿を確認するまでは帰宅できないとのことだった。

カーテンの隣では、気分が悪そうな人がいた。
麻酔の影響で、気分が悪くなる人もいるらしい。動くときは、急激な動作は避けた方が良いとのこと。

ナマケモノのように、ゆっくり動くことを心がけることにした。



しばらく経つと、尿意がしたので、看護師にトイレまで連れていってもらった。

しかし、麻酔の影響か、なかなか排尿ができない。
なんとか排尿したけど残尿感が残っている。
看護師に聞くと、もう少し頑張って排尿した方が良いとのこと。

頑張ってみたが、あまり出ない。

困った…これでは家に帰れない…。

そう思っていたら、長いこと頑張っていますので、そろそろ(帰っても)良いでしょうと、お許しが出た。

すごくホッとした。


服に着替えて、先生から説明を受ける。
痛み止めと、一日分のレトルト食品が入った箱を受け取った。

会計を済ませて外に出たが、とても電車に乗れる状況ではない。
付き添ってくれた妻と共に、タクシーで帰宅することにした。


帰宅後、起きていても仕方が無いので、食事をして、薬を飲んで寝ることにした。


レトルト食品が入った箱を空け、夕食の分を見て驚いた。



夕食は、ビスコが1袋だった…。

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